卵巣腫瘍
卵巣腫瘍は、子宮の左右にある卵巣に発生する腫瘍の総称です。卵巣腫瘍には良性、悪性(卵巣がん)や、良性と悪性の中間の性質を持つ「境界悪性」に分けられます。
代表的な良性腫瘍には、以下のものがあります。
- 皮様嚢腫(成熟嚢胞性奇形腫): 卵子のもとになる細胞から発生し、腫瘍の中に髪の毛、歯、脂肪などが溜まるもの。若年層に多くみられます。
- 漿液性/粘液性嚢胞腫: 卵巣の表面の細胞が分泌液を作り、それが溜まって袋状になるもの。
- 卵巣チョコレート嚢胞: 子宮内膜症の組織が卵巣内にでき、古い経血が溜まるもの。
卵巣腫瘍は腫瘍が小さいうちは自覚症状がほとんどありません。また、腫瘍が大きくなると、下腹部膨満感(おなかのはり)、頻尿、腹痛、便秘などの圧迫症状や、腫瘍がねじれる「卵巣腫瘍茎捻転(けいねんてん)」を起こすと、突然の激しい下腹部痛をきたし、緊急手術が必要になることがあります。卵巣腫瘍の良悪性の最終的な判別は実際に手術で取り出さないとわかりません。当院では経腟超音波、CA125やC A19-9といった腫瘍マーカーの組み合わせで悪性を疑う所見や良性の疑いでもサイズが大きく手術をした方が良いと判断した場合は専門施設へご紹介させていただきます。
